サラリーマン失格の亭主と落ちこぼれの主婦が、若さのいきおいで「3年本気になって芝居を作って遊べばいいや!!」と始めたのが1981年7月開店の野幌駅裏『ドラマシアターども』。江別市内をめぐって3度の移転、手作りで作って壊した歳月が2年、商売をしたのが18年と10カ月。自前劇団ドラマシアターどものオリジナル作品が11本。JAZZ、クラシック、フォーク、落語、若者演劇、人形劇、琵琶、舞踊等のイベントが800本。
カオスのまっただ中で駆け抜けてきた80年代、90年代、噫々20年!
2月に記念公演と20年のパーティをやりました。実行委員長として新潟から愚安亭遊佐さんが来てくれました。
「一人芝居をはじめて20年になります。今日ここに集まってくれたお客さんは僕の20年を祝ってくれているように思います。長い人生の中でたまには自分自身をほめてやってもいい時があるのではないかと思います。(略)とにかく若いときは貧しく、喰えなかった。ただただ芝居を作りたいの一念ばかりでした。きっとどもさんたちも同じでしょう。20年芝居に魅せられたものは、これから先もただ作っていくしかないでしょう」と祝辞をもらいました。
20年の節目を終えてから、どもでやってきたこと、どもの存在意義etcを改めて整理しているところです。自分でしでかしたことなのか、人の流れの中でタダはしゃいで流れに乗って来ただけなのか。何とも不思議な感慨に陥っています。20年の歳月の意味は次の20年にわかると誰かがいいました。そうなのかなと自分にいいきかせながら、新作を書いたり、若者たちが次々と発表の場を求めてやってくる毎日です。
貧乏ひまなしで忙しい忙しいとつぶやきながらアッという間に次の20年が来るのでしょうか。その時、僕は73歳。少しはましな大人になっているのでしょうか。