ウェブマガジン カムイミンタラ

2005年11月号/ウェブマガジン第6号 (通巻126号)  [ずいそう]    

『地域』って、何?
深澤 光有 (ふかざわ こうゆう ・ 大光寺住職 「市職員住宅跡地利用を考える会」代表世話人)

回帰 版画:宝賀寿子
回帰 版画:宝賀寿子

地域エゴじゃない地域って何でしょう?

文化都市を自負しているわが札幌市、確かに様々な施設が次々と建ち、表向きは大サッポロですが、大函ばかりで、市民サイドが手軽に利用できないという"うらみ"もあります。

中央区南14条西18丁目に、市職員住宅跡地(一部民有地含み約6千平米)があり、もう何年間も、次なる利用目的も決まらないまま、放置されています。ウーム、勿体ない!!

周辺住民みなが住みよい生活環境を望んでいるのは当然ですが、そんななかで1999年(平成11)末、ここに中央区にはない区民プールと、需要の高い演奏演劇可能なホールを造りたいというひとつの具体的な要望があがり、市民運動が立ち上げられました。アンケートや署名運動を行い、行政とも何回となく陳情・交渉を重ねて今日に至っていますが、財政難を主な理由に、市当局は理解は示すものの、具体的な検討を進めることにはなかなか首をタテには振りません。

地域からの、文化・スポーツを発信する街づくり、ということで、私たち、その『跡地利用を考える会』は、月1回の世話人会、年1回のフェスティバル、フォーラム、市長参加の対談など、幅広く運動を進めてきました。

行政主導の施設造りでは、市民利用時に満足されていないこと、声を挙げずにいると、空き市有地は民間売却されるであろうこと、市民の要求内容に沿った小施設が今や望まれていること、などがその運動の中でわかってきました。

対談に参加をお願いした上田文雄市長も、前・桂信雄市長の私たちへの約束「当該地を無断で売却などはしない」を継承してくださってはいます。が、かといって永久に何もつくらないのも、活力ある街づくりに水を差し、現状維持⇒退化を余儀なくするでしょう。

名古屋市には、各区に小ホールがあります。いま一度、真の地域社会を考えるためにも、多士済々、実に多くの職業の人間が気軽に寄り集う私たちの会へ、ご意見・ご参加をお待ちします。

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