ウェブマガジン カムイミンタラ

2009年05月号/ウェブマガジン第27号 (通巻147号)  [ずいそう]    

学園行事を成功させることができるのはりんゆうホールのおかげです
亀貝 一義 (かめがい かずよし ・ NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園理事長/札幌自由が丘学園三和高等学校校長)

「ポーチュラカ」<br>版画:宝賀寿子
「ポーチュラカ」
版画:宝賀寿子

私たちが今の地(札幌市東区北8条東1丁目)に移ってきたのは2002年(平成14)8月のことだった。この年の4月に、フリースクールは「高校」を実質的に開くことができたのだが(広域通信制の星槎(せいさ)高校を本部校とする「高等部」)、このスタートにあたる入学式は北区のある学校の同窓会会館で行った。もっと「いい会場」が便利な所にないだろかと探していたが、「こんなに近い所にこんなに好都合な会場があった!」と知ったのは、北9条東2丁目にある(株)りんゆう観光社屋内の「りんゆうホール」だった。

私たちの学園行事は、学園祭、入学式や卒業式、その他これに関連するリハーサル、はたまた部活の定期的な公演活動、などである。広さといい、使いやすさといい、費用の安さといい、まさに「札幌自由が丘学園のために」準備してくれたのではないか、と言ってもいい会場である。

ここで、生徒たちは実にいきいきと歌い踊り、舞台をつくる。特に感動的なステージは、毎年2回行われる「卒業式」である。一度目は高等部(この4月からバージョンアップして独立した「札幌自由が丘学園三和高等学校」になった)の卒業式であり、二度目はフリースクール部の「新しい旅立ちを祝う集い」という卒業式だ。

いろいろな経緯を経て、すなわち大小の差はあれある種の「心のキズ」をもってわが学園に入学した子どもたちが、一定の期間学園で過ごすうちに、そのキズは逆に人生における貴重な財産になってくる。そのことを生徒たちもその父母たちも実感を込めてうたいあげるのが上の「卒業式」である。
  この涙を含んだ感動に接して、教師生活40数年を体験してきた私も常に「教師の意味と仕事の喜び」をしみじみと感じ取る。
  そういうありがたさを心に与えてくれるりんゆうホールに感謝している。

昨年(2008年)9月にりんゆう観光の「大雪山の紅葉鑑賞」のツアーに参加した。若い女性の添乗員さんがいきいきと指図をしていて、実に気持ちのいい小さいツアーだったことを思い出す。今年は、もう少し「無理のない」形のツアーに参加しようかと思っている。
  そんなことも含めてりんゆう観光さんは大切な会社である。


札幌自由が丘学園:http://www.sapporo-jg.com
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/kametarou_2005

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