ウェブマガジン カムイミンタラ

1984年09月号/第4号  [ずいそう]    

小樽オリエンタル
浅原 健藏 (あさはら けんぞう ・ (有)北一硝子代表取締役社長)

今日このごろ、地方の時代、また国際化の時代という言葉をよく聞きます。遠来のかたと小樽の街のことを話すときに、私自身、よく大雑把に「小樽オリエンタルを生かして、新しい展望を考えて進めていくように心がけております」と答えます。

子供のころ、小樽港には、進駐軍がよくおりました。また、英語の覚えたてのころは、通じるかな?と半分不安ながら、外国の船員と話をしに出掛けて行きました。そんなころから、小樽の海は世界の港に通じているんだと思ったり、異国の地へのあこがれもつのりました。

小樽は、明治維新以降において開拓魂にあふれる商人たちが、物事にとらわれることなく、和の文化に洋の文化を積極的にとり入れて商売に励み、街をつくってまいりました。同時に、小樽文化の素地も形成させました。それが小樽のオリエンタルだと思っております。

ちょうど今日、それらを生かすのによい時代が来たと思っております。いまは、当時では考えられないほど外国との交流がしやすくなっております。彼らの血を引き継いだせいなのでしょうか、知れば知るほど、より一層、世界へ目が向き、仕事にファイトが湧きます。と同時に、世界の中の日本、世界の中の北海道、世界の中の小樽はどうなのか、どのように進めるべきなのかと考えながら毎日を過ごしております。

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