昭和40年代から大学の依頼で、夏期休暇に2~3週間の学生実習を受け入れてきた。主に鋳造工場、機械加工工場、商品開発室など。先輩やベテランが理論と実践を教え、終了時にレポートを提出させ、これが1~2単位の実習となった。機械系、金属系、経営工学などが主であった。その人たちは、卒業して工業専門学校の先生、エンジニア、営業マンなど、世の中で活躍している。このようなことで大学の教授との交流があり、高度成長期、バブル期など、他企業が求人難のとき、力のある学生を採用することができた。
今から7年くらい前から、工業系大学、商科系大学、(社)北海道機械工業会などを通じて、中国の技術系教授、学生、研修生を受け入れている。数週間から数ヵ月、1~2年など。これは国内の学生の実習や卒業論文作成の学生を受け入れたことが基礎になっている。
社員は、居ながらにして外国の文化、歴史、習慣、ものの考え方、言葉を学ぶことができる。外国は、スウェーデン、オランダ、マレーシア、ニューカレドニア、中国、韓国、フランス、ドイツなど、多いときは4~5人、少ないときでも2人の外国人がいて、希望、能力に応じて教課をこなしている。最近の特色は、経営管理、日本語研修である。
研修生に、終了時、レポートを提出させている。グローバルな視野での感想、意見、批判は、私たちの仕事に役立っている。外国人研修生の指導は、ベテラン社員に混って、1~2年前に入社した大学卒が専門的に講義をしている。教えることは学ぶことであることを地で実践している。
研修生が仲だちとなって、外国人学生の会社訪問がふえている。そこで大学とのつながり、ネットワークができ、諸先生にご指導をいただいている。工場はいつもオープンで、話があればいつでも見学者を受け入れている。小学生から大学生、水道関係、ゼネコン、ハウスメーカー、建築関係、異業種グループ、地域づくりグループなど。これも居ながらにして、地域産業を見てもらい、PRしている。寒冷地のバルブと関連機器の開発、製造販売を通じて、地域の役に立ちたいと、今年で50年になる。