ウェブマガジン カムイミンタラ

1998年09月号/第88号  [ずいそう]    

すべてをお金で判断してしまうのをやめて、大自然と調和して生き抜くことにしませんか
芥川 満砂子 (あくたがわ まさこ ・ 芥川税理士事務所所長)

5月22日(金)突然、朝4時起床、5時に早朝勉強会をして、それから6時30分、北海道神宮でラジオ体繰をする日課にしました。その前日の5月21日(木)までは、朝7時30分起床でした。

4時起床に変えて、今日で2カ月を経過しました。当分の間、早起きしようと決めております。

なぜ、このようになったのか。毎日の新聞を見ていて、山一証券と拓銀の崩壊から、どこかで誰かの会社が倒産しているというのが日常となりました。

さて、時は今。1999~2001年、20世紀から21世紀への渡り廊下は、激動の3年となりましょう。

これからの数年間、日本は興隆か没落かの瀬戸際の数年間です。土地本位体制も崩れ、官僚主導型の護送船団方式が崩れ、株高神話も崩壊した現在の日本、誰も責任も取らず(私も責任がとれない)ビジョンも示さずツケの先送りを繰り返しているうちに、次の時代を創るための「創造的破壊」が始まっています。お金という概念を中心とした経済システムが変化するようです。再度、バブルに踊って、元のもくあみに戻るのも自己選択、自己責任。

1999年1月1日、ユーロ登場により、世界の金融市場は大動乱期に向かうと思われます。電子マネーによる「共同市場」が現実化していくしばらくの間は、繁栄のように見えます。せいぜい3年から5年です。

日本の個人預金は高金利を求めて、戦争直後のものの分からない女のように、強い外資に近づくのでしょうか。日本の銀行から金がごっそり引き出され、外資系銀行に預け替えることになるとしたら、その行動は確実に日本の金融機関を倒産させ、企業も倒産続出です。

時代は選択の戦いです。誰と組むのか、誰を敵と、あるいはライバルとみなすのか。企業も生産者も消費者も預金者も会計事務所も賢い選択が迫られています。

すべてを経済価値から判断するのではない、脱経済の発想が必要です。経済価値にどっぷり浸かった疲れ果てた心を癒さないと、この時代は乗り切れません。

日本の将来を見通すこと、世界の将来を見通すことの努力が求められています。未来を創造しうるのは、私自身の魂が何を望んでいるのか。私たち一人ひとりが未来にどういうビジョンを描くのかです。

経済活動といえども、心の和・信頼の和・お互いが共に大切な存在であるという意識が何よりも必要な社会となっています。目前の危機を乗り切る安易な知恵ではなく。

人の能力は世の中が大きく変化する時に開花します。毎朝光のシャワー、緑のシャワー、香りのシャワーを全身に受けながら、神宮へ通っています。春から夏へ、風が変化の流れを伝えます。咲いて散っていく花が、その美しさ、香りで目を鼻を喜ばせます。心地よい大気は全てを楽しみなさいというメッセージです。この時代を恐怖することなく、転換の時を喜びに満ちて渡っていきたい。知行合一ではスピードが足りない世の中で、行知合一(動いてから考える)が毎朝の神宮参拝の理由です。

給料が現在の半分になっても大自然の恵みは受けられますし、「所得が増える。収入が増える。」という事象は、人としての幸せの絶対要件ではないということにも気がついて、当分は早起きをして神宮通いを続けます。

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